
毎週のように出荷があるのに、トラックを貸し切ると請求額が重く感じる。
荷物が少ない週でも1台分の費用がかかっていて、どこか損をしている気がする。
そのようなお悩みを抱える製造業・商社・建設業のご担当者様は少なくありません。
物流専任の部署がなく、運賃の見直しにまで手が回らないという会社も多いのではないでしょうか。
この記事では、毎週の貸切が割高になりやすい理由から、費用を見直すための具体的な選択肢、自社に合った選び方、運送会社に相談するときの伝え方までを順番にご説明します。
読み終えるころには、現在の出荷体制を見直すときの判断軸が整理できるはずです。
兵庫・大阪を拠点に企業様の輸送をお手伝いしている当社サンディックの視点も交えながら、わかりやすく解説していきます。
【この記事の結論:一番にお伝えしたいこと】
毎週の貸切が割高になる最大の原因は、荷物の量にかかわらず1台分の費用が発生し、積載効率が下がってしまう点にあります。安く運ぶ方法は主に3つです。1つ目は、複数の荷主の荷物を1台に積み合わせる混載便への切り替え。2つ目は、出荷日や出荷量をまとめて積載効率を高めること。3つ目は、車両サイズや便の種類を物量に合わせて見直すことです。どの方法が向いているかは、出荷頻度、納期の余裕、荷物の特性(時間指定や破損リスクなど)で決まります。定期的な出荷があり、急ぎではないが確実に届けたい荷物は、混載便がコストを抑えやすい選択肢です。一方、時間指定が厳しい荷物は貸切が適する場合もあります。まずは現在の出荷条件を整理し、運送会社にチャーター便との比較を含めて相談するのが近道です。
毎週の出荷でトラックを貸し切ると割高になるのはなぜ?
割高に感じる主な原因は、「積載効率の低さ」と「往復分のコスト」にあります。
貸切は便利な輸送手段ですが、荷物の量にかかわらず1台分の費用がかかる仕組みのため、出荷量が安定しない企業様ほど、1回あたりの負担が大きくなりやすいのです。
まずは、貸切が割高になりやすい仕組みを確認しておきましょう。
貸切(チャーター便)の料金が高くなりやすい仕組み
物流業界でいうチャーター便とは、トラック1台を専属で押さえて荷物を運ぶ輸送方法のことです。
荷物を積んだ場所から目的地まで直行し、途中で他の荷物を積み下ろすことはありません。
発送の日時やルートを指定しやすく、精密機器や破損しやすい荷物、他の荷物との混載を避けたい荷物を運ぶ際にも適した方法として知られています。
一方で、貸切は「車両1台分」を確保する仕組みであるため、荷物が少なくても料金の基本的な考え方は変わりません。
トラック、ドライバー、燃料といった運行にかかる費用を、自社の荷物だけで負担することになります。
複数の荷主で費用を分け合えないため、積載効率が低いほど、荷物1つあたりの運賃は高くなってしまいます。
なお、運賃の水準については、全日本トラック協会が「標準的な運賃」を公表しており、運輸局の管内ごとに、距離や時間、車両の区分に応じた運賃の目安が示されています。
実際の料金は運送会社や条件によって異なりますが、貸切の料金は「距離」「時間」「車両の大きさ」といった要素で決まるという基本を押さえておくと、見積もりを比較しやすくなります。
往復分の人件費や輸送コストがかかる場合がある
貸切のトラックは、目的地に到着したあと、拠点へ戻る必要があります。
そのため、片道分の輸送だけでなく、帰りの人件費や輸送コストが料金に影響する場合があります。
関東・九州・中部方面への出荷のように距離が長くなるほど、この影響は大きくなりやすいといえます。
毎週の出荷では、この費用が年間を通じて繰り返し発生します。
1回あたりの差はわずかに見えても、毎週1回の出荷であれば、年間で52回分の費用が積み重なる計算になります。
「毎回それほど高いとは感じないのに、年間で見ると大きい」と感じる場合は、積載効率を見直すことで改善できる余地があるかもしれません。
また、常温と要冷蔵のように条件の異なる荷物が混在する場合は、複数台の手配が必要となり、さらに費用が増えることもあります。
出荷先や荷物の種類が週によって変わる製造業や商社では、「毎週同じ条件で貸切を続けていること」自体が、コストを押し上げている可能性もあります。
毎週の出荷を安く運ぶ方法は?3つの選択肢
貸切の費用を見直す方法は、大きく分けて3つあります。
どの方法にも向き不向きがあるため、まずは全体像を把握したうえで、自社の出荷パターンに近いものを選ぶことが大切です。
3つの方法の全体像(比較表)
| 方法 | 内容 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ① 混載便への切り替え | 複数の荷主の荷物を1台に積み合わせ、運行費用を分け合う | 定期的な出荷があり、急ぎではないが確実に届けたい | リードタイムや積み替え回数が増えやすい/配送日が固定される場合がある |
| ② 出荷日・出荷量の集約 | 複数回の少量出荷をまとめ、1回あたりの積載量を増やす | 週に複数回、少量ずつ出荷している | 納期や取引先との調整が必要 |
| ③ 車両サイズ・便の種類の見直し | 物量に合った車両を選び、貸切・混載・スポット手配を使い分ける | 物量に波があり、車両の大きさが合っていないと感じる | 物量の把握と、運送会社への事前相談が必要 |
自社の出荷パターンで選び方が変わる
3つの方法は、どれか1つを選ばなければならないというものではありません。
たとえば、定期的な出荷は混載便に切り替えつつ、納期が厳しい荷物だけを貸切にする、といった組み合わせも可能です。
大切なのは、「毎週同じ貸切を続ける」という前提をいったん外して、出荷ごとの条件を見直してみることです。
判断の材料になるのは、主に次の3点です。
1つ目は出荷の頻度と物量、2つ目は納期の余裕と時間指定の有無、3つ目は荷物の特性です。
この3点を整理すると、どの方法が自社に合うかが見えやすくなります。
それぞれの方法の詳細は、次の見出しから順に解説します。
方法① 混載便に切り替えて費用を分け合う
1つ目の方法は、貸切から混載便への切り替えです。
毎週の定期出荷で荷物が1台分に満たない場合、最も効果が出やすい方法といえます。
混載便とは?複数荷主の荷物を1台に積み合わせる仕組み
混載便とは、1台のトラックに複数の荷主の荷物を一緒に積み合わせて運ぶ輸送方法です。
積み合わせ輸送や共同配送と呼ばれることもあります。
トラックの運行にかかる人件費や燃料代を複数の荷主で分け合えるため、一般にチャーター便よりも低コストで運べるとされています。
当社の混載便は、兵庫県・大阪府を拠点に、全国へ対応する企業向けの共同配送サービスです。
全国への対応は、協力会社のネットワークを活用して行っています。
複数企業様の荷物を同じ車両で輸送することで積載効率を高め、物流コストの最適化をご提案しています。
毎週の出荷がある企業様の場合、貸切のまま運んだ場合と混載便に切り替えた場合とで、1回あたりの負担がどの程度変わるのかを比較することが、見直しの第一歩になります。
混載便のコストが下がる理由と注意点
コストが下がる理由は、車両を共同で利用することで、1社あたりが負担する運行費用が小さくなるためです。
荷物が1台分に満たない場合でも、必要な分だけの負担で済む点が、貸切との大きな違いです。
また、積載効率が上がることで固定費の見直しにもつながり、無駄のない運行計画を立てやすくなります。
一方で、混載便には注意しておきたい点もあります。
複数の荷主の荷物を集約して運ぶため、貸切に比べると、リードタイムが長くなったり、積み替えが生じる可能性があります。
自社の荷物を積んですぐに出発できるとは限らず、スケジュールによって配送日が固定される場合もあります。
そのため、混載便は「急ぎではないが確実に届けたい」「定期的な出荷がある」といった荷物に向いています。
当社では、出荷予定を事前に確認したうえで余裕を持った配送計画を立て、混載便でも納期を守れる体制で対応しています。
時間指定が非常に厳しい荷物や、他の荷物との混載を避けたい荷物は、貸切のほうが適している場合もあります。
方法② 出荷日・出荷量をまとめて積載効率を上げる
2つ目の方法は、運び方は変えずに、1回あたりの積載量を増やすことです。
貸切のままでも取り組めるため、社内の調整だけで始められる点が特徴です。
出荷日を集約して1回あたりの積載量を増やす
週に何度も少量ずつ出荷している場合、出荷日をまとめるだけで、貸切の回数を減らせる可能性があります。
貸切の費用は1台単位で発生するため、出荷の回数が減れば、その分だけ費用の発生回数も減ります。
たとえば、週3回、それぞれ4t車の3割ほどしか荷物を積んでいないとします。(あくまで仮の例です)
この3回分の荷物を1回にまとめて出荷できれば、4t車の9割ほどの積載となり、貸切の回数を3回から1回に減らせる計算です。
実際には、重量だけでなく容積や荷姿も影響するため、単純な足し算にはなりませんが、考え方としてはとてもシンプルです。
ただし、出荷日を集約するには、取引先の受け入れ日や納期との調整が欠かせません。
納品が遅れて取引先からの信頼を損ねてしまっては本末転倒です。
まずは「納期に余裕のある荷物」と「そうでない荷物」を分け、余裕のあるものから集約を検討するのが現実的です。
空きスペースをなくす積み方・出荷計画の見直し
出荷日をまとめられない場合でも、出荷計画を見直すことで、積載効率が上がることがあります。
出荷予定を事前に把握できれば、運送会社も車両の手配や運行計画を立てやすくなるためです。
具体的には、翌週の出荷予定を前週のうちに運送会社へ共有する、荷物の大きさや重さ、個数をあらかじめ整理しておく、といった取り組みが考えられます。
荷姿を揃えて積み込みやすくすることも、空きスペースを減らすうえで有効です。
こうした工夫については、運送会社に相談すると、積み方や車両の選び方について助言を受けられる場合もあります。
出荷計画の精度が上がると、貸切のままでも、混載便を組み合わせる場合でも、より無駄のない輸送計画を立てられます。
費用を見直す最初の一歩として、社内の出荷情報を整理してみることをおすすめします。
方法③ 車両サイズ・便の種類を物量に合わせて見直す
3つ目の方法は、車両サイズや便の種類を、実際の物量に合わせて見直すことです。
「これまでずっとこの車両で運んでいるから」という理由だけで、車両を固定していないか、確認してみましょう。
4t車・大型車が必要な物量かを確認する
貸切の車両は、荷物の多い週に合わせて選ばれていることがよくあります。
その結果、荷物の少ない週でも、大きな車両を使い続けているケースがあります。
週ごとの物量を数か月分並べてみると、大きな車両が本当に必要な週と、そうでない週が見えてきます。
当社では、4t車・大型車などの車両を保有しており、物量や荷物の条件に応じて、最適な車両の手配をご提案しています。
物量が1台分に満たない場合は、混載便のほうが適していることもあります。
逆に、荷物がまとまった量ある場合は、貸切のほうが効率よく運べることもあります。
重要なのは、車両を「大きいから安心」「小さいから安い」と単純に決めるのではなく、積載率と運賃のバランスで判断することです。
運送会社に物量の波を伝えたうえで、車両の選び方を相談してみるとよいでしょう。
固定の貸切と、必要なときだけの手配を使い分ける
毎週の出荷のうち、すべてを貸切で運ぶ必要があるとは限りません。
時間指定が厳しい荷物や、破損リスクの高い荷物は貸切、それ以外の荷物は混載便、といった使い分けもできます。
たとえば、通常の定期出荷は混載便で運び、納期が前倒しになった場合など、どうしても急ぐ荷物だけを貸切にする、という運用です。
この方法であれば、貸切の回数を必要最小限に抑えつつ、いざというときの対応力も維持できます。
当社のチャーター便は、1台貸切による輸送で、時間指定や柔軟なルート対応が可能です。
混載便とチャーター便の両方を取り扱っているため、荷物ごとに最適な手段を組み合わせてご提案できます。
自社にはどの方法が向いている?判断のポイント
3つの方法の全体像を確認したところで、自社にはどの方法が向いているのかを考えてみましょう。
判断のポイントは、出荷頻度と物量、納期の余裕、荷物の特性の3つです。
混載便が向いているケース・向かないケース
| 判断の軸 | 混載便が向いているケース | 貸切が向いているケース |
|---|---|---|
| 出荷頻度 | 毎週など、定期的に出荷がある | 不定期・単発でまとまった量を運ぶ |
| 物量 | 1台分に満たない量が多い | 1台分に近い量がある |
| 納期 | 急ぎではなく、余裕がある | 納期が厳しい、時間指定がある |
| 荷物の特性 | 通常の荷姿で、積み合わせに問題がない | 精密機器・破損しやすい荷物・他の荷物との混載を避けたい荷物 |
表のとおり、定期的な出荷があり、納期に余裕があり、通常の荷姿の荷物であれば、混載便によってコストを抑えやすくなります。
一方で、時間指定が厳しい荷物や、精密機器のように破損のリスクを避けたい荷物は、貸切のほうが適している場合があります。
ここで注意したいのは、「すべての荷物を同じ手段で運ぶ必要はない」という点です。
同じ会社の出荷でも、荷物によって最適な手段は異なります。
荷物ごとに条件を整理して、貸切と混載便を使い分けることが、無理のないコスト見直しにつながります。
見直しの前に確認しておきたい社内の情報
運送会社に相談する前に、社内で次の情報を整理しておくと、見直しの方向性が定まりやすくなります。
いずれも正確な数字である必要はなく、おおよその把握で十分です。
- 直近数か月の出荷回数(週に何回、何曜日に出荷しているか)
- 1回あたりの荷物の量(個数・重量・荷姿)
- 納品先ごとの納期と、時間指定の有無
- 現在の車両サイズと、荷台の空き具合の実感
- 荷物の取り扱い上の注意点(破損しやすい、積み重ねられない、など)
これらを整理する過程で、「実は納期に余裕のある荷物が多かった」「出荷日をまとめられそうな納品先があった」といった気づきが得られることも少なくありません。
社内に物流の専任担当者がいない場合でも、出荷担当者の方が把握している情報だけで、十分に始められます。
運送会社に相談するときは何を伝えればいい?
見直しの方向性が見えてきたら、次は運送会社へ相談します。
物流の専門知識に自信がない場合でも、相談時に伝える情報を整理しておけば、話はスムーズに進みます。
相談前に整理しておくと話が早い項目
運送会社に相談するときは、次の項目を伝えると、見積もりや提案が早く、正確になります。
- 集荷先と納品先の所在地(発着地)
- 荷物の内容、寸法、重量、個数
- 出荷の頻度と曜日
- 希望納期と、時間指定の有無
- 現在の輸送方法と、困っていること
すべてが揃っていなくても構いません。
当社でも、「まずは現在の出荷内容をお聞かせください」というスタンスで、ご相談をお受けしています。
わからない点は、ヒアリングの中で一緒に整理していきます。
現在の配送条件から最適プランを提案してもらう
当社では、現在の配送条件をヒアリングしたうえで、チャーター便との比較を含めて、最適な輸送方法をご提案しています。
「混載便に切り替えるべきか」「貸切のままがよいか」をご自身で判断しきれない場合でも、比較したうえで検討できます。
兵庫・大阪を拠点に、協力会社のネットワークを活用して全国に対応しているため、関東・九州・中部方面への出荷でもご相談いただけます。
また、毎週の定期出荷とは別に、納期の前倒しや車両の手配トラブルなど、急な出荷が発生することもあるかと思います。
そのような場合の対応についても、あわせてご相談いただけます。
まとめ:毎週の貸切が割高なら、運び方の見直しで費用は変えられる
毎週の出荷でトラックを貸し切ると割高になりやすいのは、荷物の量にかかわらず1台分の費用が発生し、積載効率や往復分のコストが料金に影響するためです。
費用を見直す方法は、混載便への切り替え、出荷日・出荷量の集約、車両サイズや便の種類の見直しの3つです。
どの方法が向いているかは、出荷頻度と物量、納期の余裕、荷物の特性で決まります。
定期的な出荷があり、急ぎではないが確実に届けたい荷物は、混載便によってコストを抑えやすくなります。
時間指定が厳しい荷物や、破損のリスクを避けたい荷物は、貸切のほうが適している場合があります。
まずは、直近の出荷回数、物量、納期の余裕を整理してみてください。
そのうえで、チャーター便との比較を含めて運送会社に相談すれば、自社に合った運び方が見えてきます。
毎週の運送費の見直しをご検討の際は、お気軽に当社までご相談ください。
毎週の出荷を安く運ぶ方法に関するよくある質問(Q&A)
Q. 混載便に切り替えると、納期は遅れますか?
A. 混載便は、貸切に比べてリードタイムが長くなったり、積み替えが増えたりしやすい傾向があります。当社では、出荷予定を事前に確認して余裕を持った配送計画を立て、納期を守れる体制で対応しています。納期に不安がある荷物は、事前にご相談ください。
Q. 荷物が少量でも、混載便は利用できますか?
A. 物量や配送条件を確認したうえで、対応可否をご案内します。荷物が1台分に満たない場合こそ、混載便でコストを抑えられる可能性があります。まずは現在の出荷内容をお聞かせください。
Q. 貸切のままにしたほうがよい荷物はありますか?
A. 時間指定が厳しい荷物や、精密機器など破損のリスクを避けたい荷物、他の荷物との混載を避けたい荷物は、貸切が適している場合があります。荷物ごとに条件を整理し、貸切と混載便を使い分ける方法もあります。
【毎週の運送費の見直しは、サンディックにご相談ください】
毎週の出荷でトラックを貸し切っていて、費用が割高だとお感じではありませんか。サンディックは、兵庫県・大阪府を拠点に、混載便・チャーター便・急な案件への対応まで、企業様の輸送をお手伝いしています。全国への配送は協力会社のネットワークを活用して対応しています。現在の配送条件をお聞きしたうえで、チャーター便との比較を含めて、最適な輸送方法をご提案いたします。物流の専任担当者様がいらっしゃらない場合でも、出荷内容をお聞かせいただくだけで大丈夫です。まずはお気軽にお問い合わせください。
